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ごあいさつ

会長代表理事会長 安田 商基

公益社団法人愛知県不動産鑑定士協会のHPにアクセスいただきまして誠にありがとうございます。

我々不動産鑑定士は、「不動産の鑑定評価に関する法律」に基づき制定された国家資格で、不動産の周辺環境や、様々な条件を考慮して「鑑定」し、その不動産の「適正な価格」を導き出す不動産の経済価値に関する専門家です。また、不動産鑑定士は、不動産の鑑定評価を基礎として、土地の有効活用やその他様々なコンサルティング業務も行っています。当協会は、不動産鑑定士が組織する愛知県内唯一の公益社団法人で、不動産鑑定評価制度の普及啓発、不動産に関する無料相談及び不動産鑑定評価に関する調査・研究など様々な公益目的事業を行っています。

さて、新型コロナウイルスの感染収束は未だ見通せない状況ですが、一方でワクチン接種は徐々に加速しています。海外のワクチン接種先行国の感染状況からは、どうやらワクチン接種率が4割前後に達したあたりから、新規感染者数の抑制・低減傾向がはっきりとみられるようになるようです。ワクチン接種のスピードにもよりますが、日本国内においても早ければ9月上旬にはワクチン接種率が4割に達するという試算も出ています。今後は、ワクチン接種率増加に伴い、マスクのない本来の日常を取り戻すことが期待されます。

このコロナ禍のなか、不動産市場にも大きな変化がみられました。昨年3月の新型コロナウイルス感染拡大、4月の最初の緊急事態宣言発令により、不動産取引自体が行うことが出来なくなりました。その後、緊急事態宣言が解かれ、不動産取引は再開しましたが、ウイズコロナ社会でのテレワークやオンライン会議等の新しい生活様式に伴い、高額な都心部オフィス需要が減少し、郊外の住宅に対する需要がみなおされるなど、不動産に対する価値観の変化もみられるようになってきました。また、度重なる緊急事態宣言発令による自粛要請で飲食・観光業は壊滅的なダメージを受けており、繁華街には空店舗も散見されるようになりました。

このような時代にあって、不動産の適正な価値を把握し、評価を行う不動産鑑定士の果たす社会的役割は非常に高いものといえます。私ども公益社団法人愛知県不動産鑑定士協会は、会員である不動産鑑定士の資質を向上させ、公平・公正な不動産鑑定評価制度を普及させることにより、不動産の適正な価格形成を推進し、県民の皆様の生活向上及び県土の健全な発展に貢献できるよう今後もより一層努力してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。

最後になりますが、日々医療の最前線で治療にあたっている医療従事者の皆様に心から敬意を表するとともに深く感謝を申し上げます。また、新型コロナウイルス感染により亡くなられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、感染されている方々とご家族に心よりお見舞い申し上げます。

令和3年6月
公益社団法人 愛知県不動産鑑定士協会
代表理事会長 安田 商基
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